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【第7回】マニヤン麻里子氏 株式会社TPO代表取締役 vol.1

Date 2021.02.12

谷家理香の周りの素敵な生き方をされている方達に、その方が考えるWell-Being Lifeとは?をインタビュー形式で伺った内容をご紹介する、「あの人のウェルビーイング」。第7弾は、コーポレート・コンシェルジュサービス、株式会社TPO代表取締役のマニヤン麻里子さんにお話を伺いました。

プロフィール: 一橋大学社会学部卒、仏HEC経営大学院修了。東京で生まれ、3歳から9歳までニューヨーク、21歳から24歳までパリで過ごす。大学院修了後、パリの雑誌系出版社にてグローバルマーケティングを担当。帰国後、仏ソシエテ・ジェネラル証券、米ゴールドマン・サックス証券会社等で金融商品開発や営業に従事。2016年に株式会社TPOを起業。UWC ISAK Japan評議員。新しいヒト・モノ・コトとの出会いや挑戦が好きで、趣味はジョギング。

谷家理香氏 株式会社ウェルビーイングTOKYO代表取締役
【第1回】高橋百合子氏 E.OCT株式会社代表取締役
【第2回】エドワード鈴木氏 鈴木エドワード建築設計事務所代表
【第3回】日沖健氏 日沖コンサルティング事務所代表
【第4回】杉山文野氏 トランスジェンダー活動家
【第5回】Rajshree Pathy氏 Rajshree Group of Companiesチェアパーソン兼マネージングディレクター
【第6回】梶原建二氏 ニールズヤード レメディーズ社長

アメリカとフランスでの生活を経験して

今日はどうもよろしくお願いいたします。麻里子さんとの出会いは、フランス系金融にお勤めされていた麻里子さんが育休の時にISAKに応募して手伝ってくださったのが始まりですよね。

はい、多分2010年だと思います。1人目の子供が生まれて1歳くらいで育休をとっているときで。暇だな~と思っていて。

信じられないですね、普通すごく忙しい時期なのにその時余裕があって。能力が高いとそうなるんですね。元々麻里子さんって帰国子女ですよね。ご主人様がフランス人で。英語とフランス語ができる?

いえ、余裕など全然なくてひいひい言っていました。私自身は帰国子女で3歳から9歳までアメリカに住んでいて、フランス語はフランスの大学院で留学をしたときに。2004年に帰ってきました。

それから金融に就職されて、教育にもご興味があってということでしょうか?

そうですね。まず一つには金融機関にいて、いつもお金の話ばかりで…(笑)でも周りには教育に興味を持っている人が割と多くいました。自分たちが社会に対して何かしているだろうかという問題意識を持っている人は結構多くて。

私も金融にいたからすごく分かります。(笑)、やっぱりあまりに行き過ぎているので、これでいいのか?というところに立ち返るというのはありますね。

そう、自然な方向に(笑)。あと自分の子どもが生まれ、同質性の高い日本社会に対する問題意識というのをずっと持っていたので、子供を育てるにあたり日本にもっと多様性があったらな、という思いがありました。

「多様性」というのは私の中で1つの大きなテーマで、教育ではISAKがその一つのプロジェクトで、その軸は仕事でも続いています。

日本初「パーソナル・コンシェルジュサービス」の会社を立ち上げたわけ

それで今度はご自分の会社を立ち上げられた。どういう経緯で日本初のコーポレート・コンシェルジュサービスの会社、TPOを立ち上げたのか改めて聞かせてください。

一番大きいのは自分自身がまた子育てをしながら働いていて、同質性の高い会社に最後いた時に、苦い経験をしたことがきっかけです。職場での多様性というテーマに取り組むきっかけになりました。

そうなんですか? でも外資金融だと普通そういうことはあまりないですよね。

それまでのキャリアの大部分では、上司や同僚に恵まれていて、東京だけではなく海外本社の女性・男性上司に応援してもらえたために頑張って来られました。その後、業界特有の古い慣習が残る、シニア男性だけの職場に入り、初めて、女性であること自体が弊害になったり、年功序列というシステムに直面しました。成果主義のなかで、育児をしながら活躍する先輩女性社員や上司の背中を見て働いてきた私にとって、その環境は精神的に過酷なものでした。

それは知らなかった、そんなことがあったんですね。

仕事で大変なときに、どんどん成長し、変化していく子供達のニーズに応えきれない、愛情を注ぐ余裕がなくなっていると気づき、挫折というか、暗いトンネルに終わりがないような状況に苦しんでいました。

絵に描いたような「女性ならでは」の問題に直面してしまったんですね。

はい。そういう時に精神的に結構つらくなってしまいました。仕事でも家庭でも罪悪感というのか。いろいろ他にも要因が重なり、丸の内の街が一気に全部グレーっぽく見えるようになりました。お昼休みに自分の居場所がなくて街をぼーっと徘徊していた時期がありました。

え~、そんなことが?精神的な意味で街が全部灰色になったように見えてしまうということですか?

はい、精神的にまいってしまっていたのだとおもいます。「このままでいたら本当にだめになっちゃう」と思い、何か新しいことを考え始めていたら、だんだんそちらのほうにエネルギーが出てきました。「子育てと仕事の両立」と、「日本の社会に多様性を受け入れて働ける環境がない」ということを身をもって経験し、それを解決したいというのが会社を立ち上げた究極のきっかけです。

コロナで一気に加速する働く人の「ウェルビーイング」のサポート

自分の経験や疑問をどんどん行動に移す麻里子さんらしいですね!仕事と生活の両立を助けるコーポレート・コンシェルジュサービスというのは企業と契約して企業で働く人のプライベートのお手伝いをホテルのコンシェルジュのようにサポートしていくというサービスですよね。

はい、コーポレート・コンシェルジュの会社は仕事と生活の両立をサポートするために1999年に1社目がフランスにできていて、その1社目をつくったのがたまたま私が出たフランスの大学院の先輩だったんです。より多様な人が活用できるように、企業に入り込んでプライベートをサポートするという考え方で、日本ではまだ新しいと思います。働き手は多様になっているので、これまでの同質性を前提にした一律の制度や仕組みではなく、個人の多様なニーズに企業が1個1個答えていくべきで、それをうちの会社が外部サービスとして提供しています。

今は個人で頑張ってどうにか解決してくださいという感じですもんね、企業としてそこは切り離してという感じ。

そうなんです、「何で会社が個人のプライベートまで考えないといけないのか」と。いやいや、これからはそこを支える企業をまず働く側が選ぶ…。多分コロナでそういう認識が高まったと思うんです。みんなが生活と仕事の急接近みたいなのを初めて体感しました。子育てしている母親は、コロナで外出できない生活と実はあまり変わらない。だって働く母親は電車に詰め込まれて会社に行って、その前後に保育園のお迎え、掃除、洗濯、料理、子どもの世話、それで一緒に寝る。自分時間、余白の時間、社会との接続ゼロです。その社会との断絶感や生活と仕事との密着感というのが、今回みんなでそれを味わえたのではないでしょうか。これは、何かが大きく変わるのではないかと期待しています。

今メインなTPOの業務は、そういった会社の社員の方に対する個人的なコンシェルジュとしてのサービスですか?

サービスの柱は二つあって、一つはプライベートコンシェルジュで私生活の相談を受ける。教育の相談や介護のサポート、予約や代行などいろいろ。元々は常駐を基本にしていましたが、今は電話、オンライン、ZOOMなどの対話型のコンシェルジュというのが一つの柱。

もう一つが働く人のウェルビーイングを支えるとプログラムの提供です。4月からはオンラインで550回くらい開催してきました。コロナ期に一番多かったニーズが「心身の不調」と「子育て」に関する事でした。「自宅勤務で家に子どもがいて、仕事なんてできない!」といった声や、「つい声を荒げちゃってつらい」といった悩みが寄せられました。そこで昨年の緊急事態宣言発令直後から、開発して配信してきたのが子ども向けのプログラムと、親御さんが働いている間に子どもの面倒を見ますというプログラムと、あと心身の…何でしょう?


マインドフルネス的な?

まさにそう、心身のリズムを整えるプログラムです。朝のマインドフルネスのクラスや、ヨガのクラスも朝・昼・夕方とやっています。「今まで運動とか全くしたことなかったけれど、このヨガで救われました」みたいな方もいますね。

それは働く人にしても企業側にしても本当に有難いですよね。コロナで一気に局面が変わってきている感じですね?

はい、今はこれが常態化した時の私たちの存在を模索している最中です。「働く人たちのウェルビーイング」というのは、単に仕事と生活の両立ということだけでなく、自分の多様性が、異質性が受け入れられるというのがある。社会的な意味での健康であったり、子どもとの、あるいは介護している親との、あるいは病気を治療しながらの両立みたいなところも入ってくる。デジタル化を進めるのは大前提なのですが、コンシェルジュと働く方との対話という人間的なつながりをどうやって構築していくか。

デジタルは大前提ですけども、そこには実は人間的なつながりが融合していないといけない、ということなんですよね。

そうなんです。やはり会社をつくった思いの一つとしては自分の子どもが大きくなった時に、そして私がいない時に、周りの皆がデジタルで誰にもヒューマンな話、相談もできないみたいな、そういう状況は避けたくて、困った時には「あ、ここに相談しよう」という温かい場所をつくっておきたい、あちこちにと思っていて。でもそれをどう実現できるのかというのは今ヒヒーって(笑)やっている最中です。

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