呼吸は心と身体の健康につながっている

Date 2020.02.04

感情を引き起こしているのは呼吸だった!

この世に生まれた瞬間から誰に習うことなく自然に行っている呼吸。誰もが無造作におこなっている呼吸が実は心と体の健康の鍵になっていると知った時にはとても驚きました。ヨガは鼻呼吸です。鼻で吸う、吐くという1つ1つの動作を合わせることがとても重要で、ゆっくりとした動作に呼吸が合ってくると段々とても気持ちがよくなってきます。

昭和大学名誉教授の本間生夫先生によると「感情」をつかさどっているのは
脳の一番奥、大脳皮質の奥にある「扁桃体」という部位だそうです。この扁桃体という場所で嬉しい、悲しい、不安、楽しいなどといった感情が生まれるそうですが、そこで生まれた感情を伝えるのがなんと同じ扁桃体がつかさどっている「情動性呼吸」だそうです。

何か上司に嫌なことをいわれた→ 「不安感情」が扁桃体で発生 → 扁桃体から命令がでて浅く短い「不安な呼吸」が起きる → 「不安」になる

という流れ。本間先生の講演を聞きに行ったときに先生がおっしゃっていたのは不安感情がおこっても不安な呼吸がおこらなければ、私達は不安に感じることはない、ということでした。つまり感情と呼吸は脳の同じ扁桃体で司られていたのですね。だから逆に不安な事があっても、深くゆったりとした呼吸を意識的に行えば心が落ち着いてくるということです。

自分の感情をコントロールしようとするのはとても大変ですけれど、呼吸をコントロールするのは意識的誰にでもできます。

この理論にもとづき、菅原洋平さんという作業療法士さんが「10秒呼吸」というものを提唱しています。

不安な場面で「3秒吸って、1秒止めて、6秒吐く」という10秒呼吸。とても簡単な呼吸法ですね。精神科で患者さんにおこなっていたそうです。
https://ameblo.jp/activesleep/entry-11804126533.html

「ナーディ・ソダン」呼吸法

また、ノーベル賞を受賞した呼吸法があることをみなさんご存知ですか?ノーベル呼吸と呼ばれている片鼻呼吸法です。1998年にアメリカのUCLAの研究者グループによって心臓病や脳梗塞や心の病気などあらゆる疾患に効果があるということが立証されています。片鼻を押さえたときに一酸化窒素が鼻中に発生するそうで、その一酸化窒素が血管を拡張し血流の流れを良くする原理を利用した呼吸法です。

実はこのノーベル呼吸にそっくりな呼吸は何千年も前からヨガの呼吸法としておこなわれています。それが「ナーディ―・ソダン」です。さらに「ナーディ・ソダン」では吐く息を吸う息の倍の長さにするのですが、吐く息が吸う息の2倍である時に脳が最もリラックスするということも最近の研究でわかっているそうです。こうした古代から脈脈と受け継がれている智慧は、最先端の科学でも徐々にその効果が証明されてきています。

「ナーディ・ソダン」のやり方は簡単です。
①右手の人差し指と中指を折り親指で右の小鼻、薬指と小指で左の小鼻を押さえます
②まず親指を右小鼻から外し右鼻から3カウントで吸います
③次に親指で右小鼻を押さえ、薬指小指を左小鼻から外し6カウントで吐きます
④次に吐いた左小鼻から3カウントで吸います
⑤左小鼻を押さえ右小鼻を親指から離し6カウントで吐きます

これで1往復なので5往復おこないます。3カウントで楽に5往復できてきたら4カウントで吸って8カウントで吐く、というようにカウントを増やしていきます。

私はこのお話を私の今のヨガの先生の望月勇先生から伺いました。いまは時計の秒針で測りながら15秒で吸って30秒で吐いています。途中いくつか壁があってなかなか、5往復できない長さがありましたが、2年くらいかけて15秒30秒になりました。特に15秒の壁が厚く、なかなかできるようにならず嫌になって途中やらない日が続いたりもしましたが、3か月くらいたったある日、何故かふっと吐く息の道筋を半分にするイメージを頭の中で思い浮かべたら、スルリ、とできるようになってびっくりしました。

これは心を落ち着かせたり自律神経を整えるのにも、もちろん効果的で更年期にも良いと先生にいわれました。ノーベル呼吸の効果も期待できるとなると心臓病や脳梗塞など血管に関連するような病にも効果が期待できそうですね。

誰でも、どこでも、いつでも。やれば効果がある健康法、やらないのはもったいない!

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